トピックス

河北潟生産組合連合会視察研修会のご報告です。

2017年12月1日

トピックス【河北潟】

11月28日(火)~29日(水)に掛けて1泊2日の予定で、京都府巨椋池土地改良区と奈良市の世界遺産の歴史を巡る視察研修を行った。

 

巨椋池土地改良区は、わが干拓土地改良区と類似する事柄が多く存在する。関係市町は2市1町、地区面積は1,014ha、役員12名、監事3名・総代50名、事務職員9名、昭和8年に巨椋池を干拓し周辺既耕地1,260ha、合計約2,300haを整備し昭和16年に完成した。

 

用水は宇治川と木津川から揚水機場による用水と、直接取水として地下水利用のポンプにより、全てが揚水機場を備えている。

 

 

排水施設は、昭和9年に建設され対象区域は5,300haで10台のポンプで毎秒32トン排水されていた。

昭和28年の台風により宇治川の堤防が決壊、地域全体が水没する大洪水が発生、その後もたびたび洪水に遭遇したことから周辺の排水機場の老朽化と併せて平成9年から国営総合農地防災事業により改修工事が行われ平成17年度に完成する。

農業生産は、畑作地であったが軟弱地盤で雨が降ると湛水する恐れから畑作も難しく、昭和44年からの生産調整から複合経営化される農家も増え、近年ではハウス栽培や六次化産業も積極的に推進され10億円を超える農業法人も誕生した。

主な野菜は、淀大根(聖護院大根)九条ネギ、伏見とうがらし、小松菜、キャベツ、トマト、花卉など、水稲はヒノヒカリなどを栽培。

お茶は宇治茶として栽培されている。

 

【九条ネギと宇治茶畑】

 

わが干拓土地改良区においても、農地面積1,100ha、揚水機場4カ所、排水機場4カ所、現在、揚水機場の老朽化により平成27年度から国営事業による国営施設応急対策事業中であり、排水機場も平成31年度予定ではありますが、国営総合農地防災事業による整備を国に働きかけを行っているところでもあります。

野菜は、レンコン、小松菜、スイカ、キャベツ、果樹など、水稲ではコシヒカリなど栽培している。

酪農経営は巨椋池土地改良区には無かった。残念

 

その後、宇治市の世界遺産平等院や奈良市では、奈良公園を中心として世界遺産が目白押しに存在。

 

【平等院鳳凰堂】

 

【宇治川沿いのあじろぎの道】

 

唐招提寺、興福寺、東大寺、なら仏像館など歴史的な史跡を散策し堪能した。

【唐招提寺金堂】

【興福寺と五重塔】

 

【東大寺山門】

 

【春日大社二ノ鳥居】